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    • 2012.03.01 Thursday
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    少女地獄

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      【著者】夢野久作
      「何んでも無い」
      医師・臼杵の前に可憐な十九歳の少女・姫草ユリ子が現れた。ユリ子は優秀な看護婦だが、虚言癖があった。それが臼杵や周囲の者にばれると姿を消す。一ヶ月後、ユリ子が自殺したという知らせが届くが……。
      「殺人リレー」
      田舎から上京してバスガイドになった智恵子のもとに、小学校の同級生でバスガイドのツヤ子からバスの運転士・新高は結婚詐欺師で殺人者だから、若し配属されてきたら気をつけろという手紙を受け取る。その一週間後ツヤ子は不審な事故死を遂げる。その後智恵子のもとに新高が配属され、智恵子はツヤ子の仇を討とうとするが新高に魅せられ……。
      「火星の女」
      県立女学校で焼身自殺が起き、その後校長の失踪や発狂、女教師の自殺や書記の大金拐帯などが起きる。そして自殺した女生徒の遺書が発見され、校長等の悪事が暴かれる……。



      「何でもない」「殺人リレー」「火星の女」の三篇からなる書簡体小説集。

      「何でもない」で描かれている少女は、現代でいうアイドルか。昔に遡れば神様、キリストか。
      少女に関わるすべての人にとって彼女はかけがえのない存在になる、がしかし少女には病的な虚言癖がある。自分を守るために嘘をつき続け、結果嘘に殺される。嘘を身に纏ったアイドルのような。自殺すら嘘じゃないかと思ってしまう。
      「殺人リレー」、「火星の女」にも共通しているが、主人公の女性は嘘と関わりみんな死んでしまう。
      人間生きていれば必ず嘘をつくものだと思うけど、その嘘の終わらせかたが「死」っていうのはおもしろい。

      永遠の出口

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        【著者】森絵都
        「私は、<永遠>という響きにめっぽう弱い子供だった。」誕生日会をめぐる小さな事件。黒魔女のように恐ろしい担任との闘い。ぐれかかった中学時代。バイト料で買った苺のケーキ。こてんぱんにくだけちった高校での初恋……。どこにでもいる普通の少女、紀子。小学三年から高校三年までの九年間を、七十年代、八十年代のエッセンスをちりばめて描いたベストセラー。第一回本屋大賞第四位作品。




        短めの9つの話からなる連作。どの章も「まだちょっと続きが気になるような…。」ていう雰囲気にさせて、スパッと終わるのが好き。
        大人になるっていうことは、思い出が増えることである。と同時に記憶が衰えることでもある(と思う)。自分の思い出もどんどんぼやけてきている。
        この永遠の出口では子供の頃のキラキラとかもやもやとかが全部当事者の視点で描かれている。小学生には小学生の世界が、高校生には高校生の世界がある。もう見れないその世界を蘇らせてくれるような。
        永遠には続かない青春時代の出口までの物語。

        いのちの食べかた

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          【監督】ニコラス・ゲイハルター
          2005年のドイツ映画。食べ物の大規模・大量生産の現場を描いたドキュメンタリー映画。ナレーションやインタビューを入れず、生産現場とそこで働く人々を映し出すのみの映画である。



          ナレーションやBGMが一切入らず、生産現場とそこで働く人々を映し出すのみの映画。映像だけでは説明不十分に感じる場面もあり少し退屈。食べ物の大量生産・大量消費の時代、自分達が普段食べている食事がどこからどのようにやってくるのかを見せることに徹した映画(だと思う)。驚いたのは、人間の手作業と同じくらい、もしくはそれ以上の作業が機械化されていること。動物の加工作業だけではなく、野菜・果物の収穫なんかも機械化されているのかと感じた。作業している人間も気持ちを押し殺してるのか、無表情で機械的。
          殺されて動くことのできない動物と、まるで生きているかのように動く機械の対比がよかった。
          「フェルメールの絵画のような映像」という謳い文句が書いてあったけど、なんか違う。もっともっと暗くてどよんとした雰囲気に感じた。


          インスタント沼

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            【監督】三木聡
            【キャスト】麻生久美子
            非科学的なことは一切信じない、雑誌編集者の沈丁花ハナメは、担当する雑誌が廃刊になって会社を辞することになり、母親の翠は何を考えたかカッパを探して池に落ち昏睡状態になるなど、泥沼の渦中にあった。同じ池から発見された母が投函した古い一通の手紙から自分の出生の秘密を知ってしまったハナメは、行方知れずだという実の父かもしれない男・沈丁花ノブロウの居場所を探し、訪ねてゆくことにする。ノブロウは怪しげな骨董店「電球商会」を営んでおり、店にタムロするパンク青年・ガスからは「電球」と呼ばれていた。ノブロウのいい加減で身勝手な性格に呆れ果てたハナメだったが、彼らと触れ合っていくうちに骨董に興味を持ちはじめ、自ら骨董屋を開業する。なかなか商売がうまく行かずテンションの上がらないハナメに電球は「物事に行き詰まったら水道の蛇口をひねれ」という教えを伝授する。



            B級映画のような雰囲気。くすっと笑える場面もありつつ、なんかメッセージ性もあるような。なんともうまく言えない映画。でもボーッと見るにはちょうどいいのかも!肩の力抜けるし。元気にもなるし。見えてるものだけ見てちゃいけないのだなと。
            ころころ衣装が変わる麻生久美子さん素敵すぎ!好き!

            紀子の食卓

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              【監督】園子温
              【キャスト】吹石一恵/つぐみ
              田舎に住む17歳の平凡な女子高生・島原紀子は、家族との関係に違和感を覚えていたが、ある日インターネットのサイト「廃墟ドットコム」を知る。彼女はそこで知り合った女性を頼って東京への家出を敢行、「レンタル家族」という虚構の世界で生きていく…。同監督の作品『自殺サークル』(2001年)のその後の世界が舞台となっている。




              もしも自分が家族と離れて過ごしていたら、この映画の見方はもう少し変わっていたのかもしれない。
              「家族」とのつながり。「自分」とのつながり。自分の家族は、自分に今見えている家族は、自分が理想化してしまった家族なんじゃないか。そんなことを考えてしまう。
              「あなたはあなたの関係者ですか?」自殺サークルでも出てくるこの言葉が映画の中で何度も繰り返されて、その度にふと自分のことを考えさせられてしまう。知らず知らずのうちに、誰かにとっての自分を演じてないか。職業としての自分を演じてないか。
              頭の中がぐるぐるぐるぐるする映画でした。
              吉高由里子さんがめっちゃかわいかった!順撮りで撮られた映画らしく、映画が進むにつれてどんどん役に入り込んでいく吉高由里子さんが素敵すぎました。

              ユキとニナ

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                【監督】諏訪敦彦/イポリット・ジラルド
                【キャスト】ノエ・サンピ/アリエル・ムーテル
                パリに住む仏日ハーフで9歳の女の子のユキは、同い年のニナと大の親友だった。だがある時両親の仲が悪くなり、母親はユキを連れて日本へ帰ることを計画する。親友と離れたくない二人は、両親の離婚を阻止するために奮闘するが、それも虚しく離婚は決定的となった。ユキとニナは家出を決意し、電車に乗ってニナの母親の故郷へ向かう。



                日本とフランスの合作映画。全体の雰囲気はフランス映画のような淡いほのぼのした感じ。「子供には理解しがたい大人の世界」と「子供の頃しか見ることのできない子供の世界」
                どちらがいいとか悪いとか、キレイとか、汚いとかじゃなくてどちらも世界の一部なのだと、どちらかに光を当てれば、どちらかが影になって浮かぶ。全体に光を当てることで見える世界があるのだと感じた。
                とにかく光の取り方がキレイ!朝日。木々の木漏れ日。窓に差し込む光。
                ユキとニナの自然体のような演技が映画の雰囲気にぴったり。
                同じシーンやのに衣装が変わるところ(さすがおしゃれの国フランスって感じやけど笑)と、終盤の不思議展開が理解不能やけど、それも含めていい映画やなぁー。
                あと最後のエンドロールで奈良美智の名前!たぶん美術協力?そういえばユキの雰囲気は奈良さんの睨み付ける目の女の子に似てるような。
                子供の世界みたいなの好き。

                アンダルシアの犬

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                  【監督】ルイス・ブニュエル
                  【脚本】サルバドール・ダリ
                  シュルレアリスムの傑作と評される、実験的ショート・フィルム。アナキズムに心酔していたブニュエルによる、「映画の機能を否定した映画」。大筋で男性と女性の情のもつれを描くものの明快なストーリーはなく、冒頭の女性が剃刀で眼球を真二つにされるシーンに始まり、切断され路上に転がった右腕を杖でつつく青年、手のひらに群がる蟻など、脈略のない、だが衝撃的な謎めいたイメージ映像が断片的に描かれる。それらはブニュエルとダリが互いに出し合ったイメージ群であり、観客はそれらのイメージから、何かしらを感じ取る事を要求される。



                  たった16分のサイレント映画で、なかなかショッキングな映像がいっぱい。嫌なものほど見たくなってしまう…みたいな、ひどい悪夢を見ているような気持ちになるのに、いつの間にかその圧倒的な世界観に引き込まれてしまう。不思議。


                  蹴りたい背中

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                    【著者】綿矢りさ
                    高校に入ったばかりのにな川とハツはクラスの余り者同士。やがてハツは、あるアイドルに夢中のにな川の存在が気になってゆく…いびつな友情? それとも臆病な恋!? 不器用さゆえに孤独な二人の関係を描く、待望の文藝賞受賞第一作。第130回芥川賞受賞。




                    一番好きな本かもしれません。最初のページを読んでからグッと心を捕まれました。それくらい最初の一文が好きです。
                    ハツがやってることってなんかひねくれてるような。でもよく分かる。自分もひねくれてるから。
                    自分で自分を演出している感じとか(しかも意味のない)。周りからしたら寂しいやつやったり、もはや視界にすら入っていなかったりするのに。格好つけてダルそうにしてるあの感じ。

                    頭の中でずっと一人でしゃべってるから、外の世界が遠いんだ。

                    学校生活のリアルな感じにいつ読んでもドキドキです。

                    さらば青春の光

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                      60年代の“怒れる若者たち”を描いた青春ドラマ。
                      主人公の青年ジミーは、仕事や束縛を嫌い、グループの連中と遊ぶことだけが唯一の生きがいだった。
                      しかし、彼のあこがれていたエース・ファイスさえも、現実社会の中で妥協していることを知り、ジミーは全てに絶望してしまう……





                      話の内容はほとんど無いに等しいような映画。ていうのが正直な感想で、でも出てくるモッズファッションがかっこよすぎて夢中になりました。
                      モッズコートにスクーターってかっこいいなーとか。
                      リーバイスのパンツを自分の足にピタピタにするために、わざと水で濡らしてはいてたりとか。笑