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    • 2012.03.01 Thursday
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    いのちの食べかた

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      【監督】ニコラス・ゲイハルター
      2005年のドイツ映画。食べ物の大規模・大量生産の現場を描いたドキュメンタリー映画。ナレーションやインタビューを入れず、生産現場とそこで働く人々を映し出すのみの映画である。



      ナレーションやBGMが一切入らず、生産現場とそこで働く人々を映し出すのみの映画。映像だけでは説明不十分に感じる場面もあり少し退屈。食べ物の大量生産・大量消費の時代、自分達が普段食べている食事がどこからどのようにやってくるのかを見せることに徹した映画(だと思う)。驚いたのは、人間の手作業と同じくらい、もしくはそれ以上の作業が機械化されていること。動物の加工作業だけではなく、野菜・果物の収穫なんかも機械化されているのかと感じた。作業している人間も気持ちを押し殺してるのか、無表情で機械的。
      殺されて動くことのできない動物と、まるで生きているかのように動く機械の対比がよかった。
      「フェルメールの絵画のような映像」という謳い文句が書いてあったけど、なんか違う。もっともっと暗くてどよんとした雰囲気に感じた。


      インスタント沼

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        【監督】三木聡
        【キャスト】麻生久美子
        非科学的なことは一切信じない、雑誌編集者の沈丁花ハナメは、担当する雑誌が廃刊になって会社を辞することになり、母親の翠は何を考えたかカッパを探して池に落ち昏睡状態になるなど、泥沼の渦中にあった。同じ池から発見された母が投函した古い一通の手紙から自分の出生の秘密を知ってしまったハナメは、行方知れずだという実の父かもしれない男・沈丁花ノブロウの居場所を探し、訪ねてゆくことにする。ノブロウは怪しげな骨董店「電球商会」を営んでおり、店にタムロするパンク青年・ガスからは「電球」と呼ばれていた。ノブロウのいい加減で身勝手な性格に呆れ果てたハナメだったが、彼らと触れ合っていくうちに骨董に興味を持ちはじめ、自ら骨董屋を開業する。なかなか商売がうまく行かずテンションの上がらないハナメに電球は「物事に行き詰まったら水道の蛇口をひねれ」という教えを伝授する。



        B級映画のような雰囲気。くすっと笑える場面もありつつ、なんかメッセージ性もあるような。なんともうまく言えない映画。でもボーッと見るにはちょうどいいのかも!肩の力抜けるし。元気にもなるし。見えてるものだけ見てちゃいけないのだなと。
        ころころ衣装が変わる麻生久美子さん素敵すぎ!好き!

        紀子の食卓

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          【監督】園子温
          【キャスト】吹石一恵/つぐみ
          田舎に住む17歳の平凡な女子高生・島原紀子は、家族との関係に違和感を覚えていたが、ある日インターネットのサイト「廃墟ドットコム」を知る。彼女はそこで知り合った女性を頼って東京への家出を敢行、「レンタル家族」という虚構の世界で生きていく…。同監督の作品『自殺サークル』(2001年)のその後の世界が舞台となっている。




          もしも自分が家族と離れて過ごしていたら、この映画の見方はもう少し変わっていたのかもしれない。
          「家族」とのつながり。「自分」とのつながり。自分の家族は、自分に今見えている家族は、自分が理想化してしまった家族なんじゃないか。そんなことを考えてしまう。
          「あなたはあなたの関係者ですか?」自殺サークルでも出てくるこの言葉が映画の中で何度も繰り返されて、その度にふと自分のことを考えさせられてしまう。知らず知らずのうちに、誰かにとっての自分を演じてないか。職業としての自分を演じてないか。
          頭の中がぐるぐるぐるぐるする映画でした。
          吉高由里子さんがめっちゃかわいかった!順撮りで撮られた映画らしく、映画が進むにつれてどんどん役に入り込んでいく吉高由里子さんが素敵すぎました。

          ユキとニナ

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            【監督】諏訪敦彦/イポリット・ジラルド
            【キャスト】ノエ・サンピ/アリエル・ムーテル
            パリに住む仏日ハーフで9歳の女の子のユキは、同い年のニナと大の親友だった。だがある時両親の仲が悪くなり、母親はユキを連れて日本へ帰ることを計画する。親友と離れたくない二人は、両親の離婚を阻止するために奮闘するが、それも虚しく離婚は決定的となった。ユキとニナは家出を決意し、電車に乗ってニナの母親の故郷へ向かう。



            日本とフランスの合作映画。全体の雰囲気はフランス映画のような淡いほのぼのした感じ。「子供には理解しがたい大人の世界」と「子供の頃しか見ることのできない子供の世界」
            どちらがいいとか悪いとか、キレイとか、汚いとかじゃなくてどちらも世界の一部なのだと、どちらかに光を当てれば、どちらかが影になって浮かぶ。全体に光を当てることで見える世界があるのだと感じた。
            とにかく光の取り方がキレイ!朝日。木々の木漏れ日。窓に差し込む光。
            ユキとニナの自然体のような演技が映画の雰囲気にぴったり。
            同じシーンやのに衣装が変わるところ(さすがおしゃれの国フランスって感じやけど笑)と、終盤の不思議展開が理解不能やけど、それも含めていい映画やなぁー。
            あと最後のエンドロールで奈良美智の名前!たぶん美術協力?そういえばユキの雰囲気は奈良さんの睨み付ける目の女の子に似てるような。
            子供の世界みたいなの好き。

            アンダルシアの犬

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              【監督】ルイス・ブニュエル
              【脚本】サルバドール・ダリ
              シュルレアリスムの傑作と評される、実験的ショート・フィルム。アナキズムに心酔していたブニュエルによる、「映画の機能を否定した映画」。大筋で男性と女性の情のもつれを描くものの明快なストーリーはなく、冒頭の女性が剃刀で眼球を真二つにされるシーンに始まり、切断され路上に転がった右腕を杖でつつく青年、手のひらに群がる蟻など、脈略のない、だが衝撃的な謎めいたイメージ映像が断片的に描かれる。それらはブニュエルとダリが互いに出し合ったイメージ群であり、観客はそれらのイメージから、何かしらを感じ取る事を要求される。



              たった16分のサイレント映画で、なかなかショッキングな映像がいっぱい。嫌なものほど見たくなってしまう…みたいな、ひどい悪夢を見ているような気持ちになるのに、いつの間にかその圧倒的な世界観に引き込まれてしまう。不思議。


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